ソーラーサーキットは、外断熱と二重通気を組み合わせることにより四季の変化に対応した自然な快適空間を提案しています。

ソーラーサーキットは、遮熱・躯体内通気の機能を主とした開放型と、高断熱・高気密の機能を主とした閉鎖型の2つの機能と型を建物自体で併せ持つ空気温熱環境のシステムです。

SC床下ダンパーとSC小屋裏ダンパーを開けることにより、躯体内への通気が確保され、開放された空間となります。 SC床下ダンパーとSC小屋裏ダンパーを閉じることにより、躯体の通気は閉じられ、閉鎖された空間となります。
断熱材(SCフォーム)は、遮熱材として機能し、インナーサーキットとアウターサーキットおよび窓の開放により採涼します。 断熱材(SCフォーム)は保温材として機能しインナーサーキットにより室内温度分布を一様化するのに役立ちます。
爽やかな(涼) 暖かい(温)

■アクティブ涼房二重通気しながら必要なときに空調機を室内全体の涼を得る住まい方は建物性能と日射遮蔽等の相乗効果で生まれます。

SC小屋裏ダンパー、SC床下ダンパーの開放によってインナーサーキット(躯体内空間)内は、その温度に応じた排熱・排湿をします。SCの各部温度は単純外断熱よりも約3℃低く、床・壁・天井など周囲からの室内空間への輻射熱もそれだけ少ないために、室内温度も緩和されます。従って、躯体内通気をするソーラーサーキットは躯体内の余剰熱を軽減できるため、冷房負荷の軽減にもなります。

単純外断熱では躯体内空間の温度は室内よりも高く、室内空間に熱を供給する条件になっています。しかも空気の流出入口がないために、温度上昇した空気は循環し、閉鎖型の特徴である暑い温度への均一化に向っていることを示しています。

鐘渕化学工業サイト



衣替えする、やわらかい「住みごこち」の家・・・ソーラーサーキットは、夏の室内熱環境が違います
 高断熱・高気密な住宅は、今までの本州の家の作り方や住まい方とは異なるものを要求します。高断熱・高気密な家の基本発想は、外界との遮断であり、北欧米の冬季対策を主にした地域で妥当とされる住宅形式です。外界との遮断により、人工的にコントロールしやすくする。又は暖房効率を上げやすくする様に工夫されたものです。それをそのまま本州に持って来て良しとするか否かは、大変、困難な問題です。少なくとも暖房に効果的だから冷房にも効果的だとは単純に云えません。
 暖房と冷房とは、内容を異にします。高断熱・高気密な家は、住空間の器として、熱ごもりを作る事に真価があります。本州以南において、熱ごもりが歓迎される時期や場所は一部であり、その他の地域は歓迎されるとは思えません。冬以外の春・夏・秋には熱ごもりは必要ないのです。
 鐘淵化学工業は、高断熱・高気密の性能を確保しつつ、躯体内の通気・遮熱も可能にすべく、換言すれば閉鎖型の住まいの作り方と
開放型の住まいを両立させるべく、外断熱・二重通気工法を開発し、さらにカネライト・ハウス工法(KHK)を伝承しつつも本州に適した工法、すなわち単なる高断熱・高気密な家の工法としてではなく、これからの住宅の「居住性」と「資産価値」を確保し得るシステムとしてソーラーサーキットと銘打ちました。

























































 ソーラーサーキットの家は居間から浴室・トイレまで温度差が少なく、外気の取り入れによる湿度バランスがよい、やわらかい「住みごこち」の家です。
 その秘密は、季節によって気密と通気を巧みに使い分けるインナーサーキット(躯体内空間)にあります。床下のSC床下ダンバーと小屋裏のSC小屋裏ダンバーを窓と同じ感覚で暑ければ「開ける」、寒ければ「閉じる」、という簡単な方法。温まった空気は上昇するという自然の力を利用して、余分な熱と湿気を排出する理にかなった自然体。いわば、気候に合わせて衣替えする住宅です。
 また、夏の外気からの侵入熱は湿度差以上に日射による割合が大きいために、冷房負荷削減のための窓の日射遮蔽、照り返しやバルコニーの熱気対策、北側の涼気を取り入れて南の窓から抜く通風計画、風のない時でも温度差で風をおこす吹き抜けなどと共に、小屋裏の熱気や外壁裏の熱や湿気を排出するアウターサーキットが活躍します。



外断熱・二重通気と、できるだけ機械に頼らない涼温房・・・
そして自然エネルギーを活かすパッシブ涼温房住宅へ
夏、涼しく。〜日本古来の建物 町家・蔵
 伝統民家・町家の夏の涼しさは、表の見世と裏の高塀による輻射熱の射熱、日射の暖衝空間となる二階、そして床下の冷気溜まり、高天井の通り庭と壺庭・奥前裁が折りなす対流感などの、暖気の上方開放による一階の空気の揺らぎがもたらす爽やかさです。
 夏の日、通りや庭への打ち水。水分蒸気による気化熱が温度を下げ、風を起こし涼を運んできます。庇を深くし屋根を低いつくりにし、格子戸にしているのも風の通りをよくする工夫です。
 外断熱・二重通気工法と、SCウインド・エクセルウインドの遮熱断熱複層ガラスが、その昨日を果たしています。



























































































 土蔵造りの倉の入口や窓のどっしりした漆喰の土間は、扉と扉の間に挟んだ紙一枚が、すべり落ちないほどの気密性を誇ります。また、断熱性に優れた一尺はある、ぶ厚い土壁は、梅雨時に吸い込んだ湿気を夏の陽に蒸発させ、その時の気化熱が壁を冷やし、冷輻射によって涼しい室内になります。このように室温だけでなく壁面からの輻射熱も、私たちの冷温感には大きく関係するように、アウターサーキットとインナーサーキットの排熱機能が、壁面温度の低下による涼しい温熱環境をつくります。

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高断熱・高気密は、サーマルショックのうち、冬期のコールドショックは解決しましたが、夏期の全館冷房によるヒートショックと冷房病をひきおこしました。
SCの家は、涼房空間をつくる事によって、夏期の冷房病の解決を目指します。

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